働きたくない

5000兆円欲しい

乳頭温泉に行った(1日め)

0日目

航空券の氏名を間違える…

絶対やらないと思っていたんですが。散々注意書きがあり、確認画面もあったのに、気が付かなかった…。旅作で残り1室だったのですが、慌てているとやっぱダメですね。

で、国内線だと氏名を確認されることってほぼ無いですが、一応本人の名前に限るという決まりですので、いざという時のことを考えると直すのがとてもベターです。原則、旅作での申込みは氏名変更できない(一旦キャンセル→再予約が必要、キャンセル料が掛かる)のですが、キャンセルするにせよ宿をすぐまた予約しなければならず、まずこれが出来るのか問い合わせたところ、今回のみということで対応して頂きました…。良かった。

去年は飛行機の出発時間を間違えて乗り遅れ、今回は名前を間違えたので、次は何が起こるのか…。次、国際線乗りそうなのですが、怖いなあ。

1日目

飛行機に乗る

飛行機に乗るのは大ごとで、何しろ乗り遅れると新幹線なんかより余程大変です。何が何でも間に合わないとなりません。(ちなみに、乗り遅れた時は、まず航空会社に連絡(しないと定時まで呼び出したりで向こうも大変)、以降の便に振り返られない時は当日のU25割とかで探すのが一番被害が少ないんでしょうか。)

しかも今回は8時前出発の朝早い便です。時間にルーズな自分に自信が全く無いので、始発で向かいました。で、そうしたら時間が逆に余ってしまったので、とりあえず今まで来たことがなかった展望デッキへ。第二ターミナルなのでANAだらけ。朝焼けが綺麗でした。外は寒かった…。 f:id:vita_brevis:20170226021921j:plain f:id:vita_brevis:20170226021930j:plain f:id:vita_brevis:20170226021936j:plain

朝食は羽田で摂りました。羽田空港第二ターミナルだと、3F アッパーデッキトウキョウのお店が意外と開いており、モーニングへ注力しているのかメニューも豊富で良さげでした(ちょっと全体的に高いけれど…)。自分は、スパイスとピタパンに釣られトルコ料理を食べました。コーヒーが飲めて安心。 www.tokyo-airport-bldg.co.jp f:id:vita_brevis:20170226021942j:plain

でも結局、なんだかんだで時間が過ぎて、保安検査で優先レーンを通ることに…搭乗口到着とほぼ同時に搭乗開始でした。

飛行機は結構空いていました。羽田を飛びたつと、すぐ中央防波堤方向に右旋回(結構キツかった)、その後眼下に印旛沼や下総基地を見つつぐんぐん上昇していきました。この日は気流の関係で少し揺れたり。この後暫くは左右共展望が効いていて、左側からは山が見えていたようですが、途中から雲が出てきてしまいました。そして、ドリンクサービスのコーヒーが出たと思ったら、すぐ空港に向けて降下でした。羽田~新千歳線も昇ったと思ったらすぐ降りるのでせわしないと思っていましたが、秋田はそれ以上ですね。 f:id:vita_brevis:20170226021946j:plain f:id:vita_brevis:20170226021950j:plain f:id:vita_brevis:20170226021954j:plain

機内から外を撮る時は、MF(マニュアルフォーカス)、F値はなるべく大きく(シャッタースピードが遅くなりすぎない程度に)、ピント距離∞(無限遠)にしています。窓に機内の様子が反射してしまうのは、忍者レフというのがあればかなり軽減するようですが、そこまでカメラ小僧でもないので…。手でレンズ周りを覆う程度。

角館に行くバスに乗せてもらう

秋田空港に着きました。かなりコンパクトな空港です。手荷物受領も速攻で終わります。何よりバスまで20分弱しかない。なんだかTDKの創業者の一人が仁賀保出身なんですね。 f:id:vita_brevis:20170226021958j:plain f:id:vita_brevis:20170226022002j:plain

ここから角館に向かいます。

で、秋田空港からのメインの公共交通機関は、前にも書いたように秋田駅へのリムジンバスです。角館や乳頭温泉などに直接向かえる定額制乗合タクシー「エアポートライナー」の方が便利ですが、前日17時までの予約が必要で、忘れていたので、リムジンバス + 新幹線で角館に行くことを想定していました。

とまあネットで調べると分かるのですが、現地の人のほうが詳しいだろうと空港でスタッフさんに聞いたところ、1人めのスタッフさんに『複数人なら、リムジンバス + 新幹線で角館に行くより、タクシーで直接向かった方が安いかも、ちょっと向こうの人に聞いてみて』と言われ、2人めのスタッフさんに聞いたら、なんと丁度通りかかったエアポートライナーの運転士さんに話をつけて頂いて、空き席があったので乗せてもらえることに。

角館まで直進です。

武家屋敷でおじいさんのお話を聞く

乗合タクシーを角館駅前で降ります。とりあえず駅前の観光案内所に向かいます。やっぱりインターネットなんかより地元の人の情報ですね!

観光協会の人は、滞在時間と何回目の来訪かなどを聞いて、手早くどこを巡ればよいか教えてくれます。曰く、やはり武家屋敷を見るべきとのことですが、武家屋敷は内町で北から順に小野崎家、石黒(恵)家、石黒家、青柳家、岩橋家、河原田家、小野田家、別筋に松本家とあり、結構多いです。このうち、

  • 冬はやっていない武家屋敷が幾つかある
  • 逆に、岩橋家は冬だけ公開される。

んだそう。特に岩橋家は「冬がたり」という催しをしており、特にお薦めされました(見るだけじゃなく聞くこともできますしね)。また、内町の(よく写真で見る)武家屋敷だけでなく、田町の武家屋敷もお薦めされました。

観光し駅に戻ってくるなら、大きな荷物は預けると楽です。駅の周りにはコインロッカーが2つか3つあるのですが、値段は観光協会のロッカー < 観光協会の手荷物預かり(大きいものは)<駅のロッカーな気がします。

検索に中々出ないですが、駅前旅館も現役です。「ホテルフォルクローロ角館」「旅館やまや」があります。ホテルフォルクローロは、JR東日本ホテルズ系列で、東北の駅チカにあって、観光とビジネスの中間のような感じでしょうか。角館はかわいらしいこぢんまりとしたホテルです。旅館やまやは、新しめですがザ・駅前旅館という感じです。機会があれば一度泊まってみたくなる雰囲気があります。もっとも、観光地から少し離れていて、大抵の観光客は武家屋敷脇の駐車場にバスで乗りつけるのか、駅前はそこまで栄えてはいないですが。外国人の方はJAPAN RAIL PASSを使う人も多そうなので、その人通りがあるだけ救いなのでしょうか。

途中、ATMのため郵便局に寄ったら、かんぽ生命のマスコットキャラクターにお出迎えされました。東京から新幹線じゃなく飛行機で来たと言うと、お姉さんが随分驚いていました。そんな…意外なんでしょうか。

仙北市角館支庁舎です。かなり老朽化していますが、建替えの話が二転三転しているとニュースで見ます。この隣にもかなり傾いた建物があったりします。ちなみに仙北市田沢湖と角館でどちらが中心となるかでよく揉めているとか。市庁舎をどちらに置くかってそんな重要なんでしょうか(都会の人間感)。

f:id:vita_brevis:20170226022006j:plain まずちょっと角館武家屋敷資料館に寄りました。ここは…凄い保存状態が心配になるんですが、千両箱がボンと置かれていたり、籠があったり、べっ甲の簪などかなりなんでもあります。これらの出自が気になるところではあります。

次、ちょっと早かったですが、岩橋家に来ました。ちゃんと表玄関(家主よりも上の位の人しか通れない)と裏玄関が分かれていますね。で、何故かお客さんたちは表玄関から通してもらえました。 f:id:vita_brevis:20170226022022j:plain

冬は木張りの床にむしろをひくのだそう。冬、フローリングの冷たさに苦しんでいる自分は、昔の人に知恵で負けた気持ちになります。冬がたり自体は、囲炉裏のある(暖房の効いた)ところで、座布団に座る感じで行われます。ボランティアのおじいさんの方が、角館の成り立ちから、春夏秋冬、特に冬はどう暮らしていたかなどなど話してくれます。かなりコテコテの秋田弁(なのかがまずわからない)で、時々分からなかったですが、今は地方といえどかなり標準化されているので自分には新鮮で良かったです。

個人的に一番面白かったのは、スーパーが便利という話と、角館で佐竹北家の人々が住んでいた土地(城が武家屋敷の北の方にあるので、当然その近く)が売りに出され今は某宗教団体所有となっていることとかでしょうか。 f:id:vita_brevis:20170226022010j:plain f:id:vita_brevis:20170226022015j:plain f:id:vita_brevis:20170226022018j:plain

次に石黒家を見ました。おばあさんが簡単な説明をしてくれます。こっちは囲炉裏が現役でしたが、なるほど確かにストーブのほうがとてもあたたかい。とても。武士と言えど洗濯物を囲炉裏の熱で乾かしたり、当時の生活レベルの上限の存在を感じます。 f:id:vita_brevis:20170226022030j:plain [f:id:vita_brevis:20170226022050j:plain ]f:id:vita_brevis:20170226022054j:plain

どこに行っても雛人形が本気出しています。この中で八橋人形は、2000年代になってから作る人が亡くなられて、後継者が居ない状況なのだそう。現代といえど技術が消えるのか(書籍等あるのかもですが)と思ってしまいます。 f:id:vita_brevis:20170226022026j:plain f:id:vita_brevis:20170226022038j:plain f:id:vita_brevis:20170226022046j:plain

奥には蔵があります。凄く寒い…。どうも自分の感覚だと蔵は母屋と別途に建っているイメージだったのですが、角館では母屋とつなぐ土間の延長のような屋根付きの建物がありますね。 f:id:vita_brevis:20170226022058j:plain f:id:vita_brevis:20170226022102j:plain f:id:vita_brevis:20170226022106j:plain f:id:vita_brevis:20170226022110j:plain

人権モデル地区。 f:id:vita_brevis:20170226022058j:plain

はてさて。武家屋敷群ですが、よくよく見ると両側空き地があったりします。また、建物と建物の隙間からは、1つ向こうの道路が見えたりします。建物自体も、空き物件だったり、テナント募集中と書かれていたりします。なるほど。

武家屋敷自体も、武士がいた江戸期の後、戊辰戦争で戦火を免れ、その後明治の近代化に巻き込まれなかったところまではよく耳にしますが、大正~昭和の時代、特にその価値が見いだされるまでどうして存続できたのかは謎が残ります。調べれば出てくるのかな。

角館も、観光は駅の西側メインですが、東側の国道沿いには「しまむら」「ヤマダ電機」「ツルハドラッグ」といった、田舎n点セットのような商業施設が並んでいます。住む人々にとっての中心は反対側なのでしょうか。

お昼ご飯は親子丼

f:id:vita_brevis:20170226022132j:plain (食べ物で遊ぶなと教われど、被写体にしてしまいたくなった)

朝早かったこともあり、ここで昼食にしました。石黒家で薦められた樺細工伝承館は翌日に回しました。

秋田はご当地グルメが多く、稲庭うどん、きりたんぽ、比内地鶏いぶりがっこあたりが有名です。ここ角館だと、縁ある佐竹北家が食べていたとかで「御狩場焼」なんかも売り出しています。山椒味噌をつけて肉と野菜を焼くもので、夏食べましたがかなり美味しいです。ただまあ朴葉焼きと似てないか?という気もします。食べ損ねてつらい人は、安藤醸造などで「御狩場焼みそ」を売っているので、これを使ってお家でチャレンジできるかもです。

武家屋敷の周りにも食堂が十数件あるのですが、近かった「桜の里」というお店で親子丼を食べることにしました。比内地鶏自体の、普通の卵との違いって、残念ですが自分は分からない…。 f:id:vita_brevis:20170226022119j:plain

お店は意外と混んでいました。お店に行く途中でTVの撮影に出くわし(国分太一さんという方がおりました)たのですが、そのスタッフさんのご様子。

折角なので、ご当地ビールの「武家屋敷」も飲んでみます。味が濃く飲みごたえがあって美味しかったです。 f:id:vita_brevis:20170226022127j:plain

2日間でご当地グルメを制覇するのは結構厳しく、1本売りのきりたんぽ焼きなるものがあったので、これも頼んでしまいました。 f:id:vita_brevis:20170226022114j:plain

乳頭温泉に向かう

ご飯を食べてから、どうしようか迷ったのですが、乳頭温泉に向かうことにしました。温泉宿なので15~16時には着いていたかったのですが、角館~田沢湖の電車と、田沢湖からのバスの都合でそろそろ向かわないとダメな模様。

電車が1時間に1本とかなので、乗り過ごすと大変です(普通列車に至っては7本/日)。

食事処から15分程度歩いて角館駅につきました。券売機で当日の立席特急券を購入して、こまちに乗り田沢湖へと向かいます。立席特急券、初めて使う人には中々分かりにくい制度のような気がします…。また、ここで券売機が混んでいたら、購入を待っている間に電車が行ってしまいそう…まあ車内でも買えるかな。とにかく空いていてよかった。 f:id:vita_brevis:20170226022137j:plain

田沢湖までは10分弱。料金は1000円なので、新幹線としては驚きの安さですが、時間を考えると安いのか高いのか…。でも、飛行機と比べるととても静かで快適です。乗るのも楽ですし、飛行機だと秋田まで1時間ちょっとのところ、3時間くらいかけてでも新幹線を使う人の気持ちも分かります。

盛岡から来ると、仙岩トンネルを抜ければ秋田の気持ちですが、田沢湖は意外と山の中で、ここから角館までは結構山深いところを通る印象です。普通は川沿いにルートを取りますが、この辺りは玉川は抱返り渓谷となっていて、道とするには急峻すぎるのでしょうか。

それはともかく、田沢湖駅に着きました。田沢湖の町、角館・大曲と比べると小規模な印象です。心なしか雪が増えました。角館は標高55mくらい、田沢湖は200mくらいというのもあるのでしょう。

かわいいワンちゃんのポスターです。家にほしい。 f:id:vita_brevis:20170226022143j:plain

田沢湖には外国人の方々も当然いました。新玉川とかに行くようです。温泉を求めて日本の山中まで、ご苦労なことです。

バスの運賃ですが、窓口で予め切符を購入することもできます。20分くらいの待ち時間ですが、お手洗いが混んでいたりするとギリギリかもしれないです。

乳頭温泉する

最高でした(小並感)。もう…写真だけで。本当に、優勝!って感じでしたよ。

まずは温泉です。山の宿は、お風呂が内湯2つ、露天1つあり、それぞれ使いたい人は貸し切って使います。お風呂への出口横に鍵があれば、それを取って入りに行く感じです。 露天はやはり人気で中々入れないです。本館に行けば好きなだけ入れるのが幸いですね。 f:id:vita_brevis:20170226022147j:plain

山の宿~本館のバスは、意外と本数が多いです。また、本館のお風呂は、日帰り入浴だと入浴時間が10~15時のみですが、別館の宿泊客は人が引いた15時以降も入れます。また、受付で貴重品も預かってくれます。 f:id:vita_brevis:20170226022153j:plain f:id:vita_brevis:20170226022157j:plain f:id:vita_brevis:20170226022203j:plain f:id:vita_brevis:20170226022207j:plain f:id:vita_brevis:20170226022213j:plain f:id:vita_brevis:20170226022217j:plain f:id:vita_brevis:20170226022221j:plain f:id:vita_brevis:20170226022225j:plain f:id:vita_brevis:20170226022229j:plain f:id:vita_brevis:20170226022232j:plain f:id:vita_brevis:20170226022236j:plain f:id:vita_brevis:20170226022241j:plain f:id:vita_brevis:20170226022244j:plain f:id:vita_brevis:20170226022248j:plain f:id:vita_brevis:20170226022253j:plain f:id:vita_brevis:20170226022256j:plain f:id:vita_brevis:20170226022300j:plain f:id:vita_brevis:20170226022309j:plain f:id:vita_brevis:20170226022313j:plain f:id:vita_brevis:20170226022317j:plain f:id:vita_brevis:20170226022321j:plain f:id:vita_brevis:20170226022326j:plain f:id:vita_brevis:20170226022338j:plain f:id:vita_brevis:20170226022343j:plain f:id:vita_brevis:20170226022347j:plain f:id:vita_brevis:20170226022352j:plain f:id:vita_brevis:20170226022357j:plain f:id:vita_brevis:20170226022402j:plain f:id:vita_brevis:20170226022407j:plain f:id:vita_brevis:20170226022412j:plain

本館の雰囲気も良いですが、やはり施設の新しさからすると別館が勝るでしょうか。願わくば今度、本館にも泊まってみたいです。

「旅館のあのスペース」こと広縁には、なぜか掘り炬燵がありました。どうせなら部屋の真ん中におけばよかった、ような。

夕食に舌鼓を打つ

別館でも、囲炉裏は健在です。 f:id:vita_brevis:20170226022426j:plain f:id:vita_brevis:20170226022431j:plain f:id:vita_brevis:20170226022437j:plain f:id:vita_brevis:20170226022442j:plain

岩魚やニジマスなどの川魚、東京だと全然食卓に上らないので、旅行気分が出ます。 f:id:vita_brevis:20170226022452j:plain f:id:vita_brevis:20170226022456j:plain

囲炉裏の鍋は山の芋鍋。隠れた仙北エリアのグルメです。 f:id:vita_brevis:20170226022511j:plain

以上、大満足の1日でした。2日めに続きます。