JALのどこでもマイルを使ってみたら、羽田 ⇔ 高松になった。 それで、高松に行き、ついでに周辺の観光地(栗林公園・金刀比羅宮・祖谷のかずら橋・大歩危峡)を見てきた。
行くまで
JALのマイルが余っている。30000マイル。 しかしJALのマイルは意外と使い道がない。 特典航空券は、平民ならぬ平マイラーの私ではなかなか取れない(確認時期が遅く、また土日の行きたい場所だけ確認しているせいかもしれない)。 迫る期限。困った…。ということで、前から気になっていた「どこかにマイル」ガチャを引いてみることにした。
どこかにマイルでは、出発地(羽田)と行き帰りの時間を決めて候補を提示してもらう。 行き帰りの時間は結構シビアで、9~12時だと候補を示せませんというメッセージが出るだけだったりする。 ただ、自分は、働き始めてから、土曜日早朝に飛行機に乗りたいと思えなくなってしまったので、余り何も考えず12~15時台を指定した。
候補は高松・高知・帯広・女満別だった。よく秋田や三沢?が出てくるが、そこを回避できたのでよしとした。
翌々日くらいにメールが来て、高松に行くことになった。
気をつけるべきこと:申込期限は7日前くらい。9~12時出発は無いこともある。
旅程
3/9(土)
羽田 13:40 → 高松 15:00 (飛行機 JAL 481)
高松空港 15:15 → 空港通一宮 15:25 (空港バス)
空港通り駅 15:44 → 栗林公園 15:50 (琴電)
栗林公園見学
栗林公園 → ホテル (琴電)
昼食(うどん市場 兵庫町店)
ホテル → 高松築港 (徒歩)
高松駅 → ホテル(琴電)→ 瓦町(徒歩) → ホテル
3/10(日)
高松 07:20 → 大歩危 08:49 (JR四国 特急しまんと3号)
大歩危駅 08:58 → かずら橋 09:25 (四国交通バス 祖谷線)
かずら橋見学
かずら橋夢舞台 11:10 → 大歩危峡 11:38 (四国交通バス シャトルバス)
大歩危峡遊覧船
大歩危峡 13:03 → 大歩危駅 13:06 (四国交通バス シャトルバス)
大歩危 13:05 + 3分遅れ → 琴平 13:45 (JR四国 特急しまんと3号)
昼食(将八うどん 琴平店)
金刀比羅宮参拝
JR琴平駅 16:05 → 高松空港 16:51(琴空バス)
高松 17:45 → 羽田 19:00 (飛行機 JAL484)
費用
写真・感想
1日目 高松に行くまで
仕事はストレスフルである…と、最初のメモにあった。
早速であるが、この日、飛行機に乗り遅れそうになった。 そもそもが前日疲れていて、全然準備する気にならなかった。 それで朝11時まで寝ていて、準備してご飯を食べ(たっけ?)、家を出た(この時点で1315着予定だった)。
ところが、家を出て、なるべくできる事は今のうちにしておこうとオンライン・チェックインしようとしたら、なぜか出来なかった。 不思議に思って調べてみると、どうもどこかにマイルで交換した搭乗券で乗るにはJMBカードが居るらしい。おい! 急いで走って家にカードを取りに戻り、結局親に送ってもらった(着いたのが1310くらい)。
携帯1つあれば乗れるようにして欲しい…。
さて、羽田だが、午後なので混んでいなかった。 チェックインは1分くらいで終わり、ATMに寄ってからゲートまで高速移動。 JALは、ゲート通過は15分前まででいいらしい。 余裕はなかったが、空港で焦る程でもなかった。
ここで何だか貧血気味になってしまい、とりあえず座って落ち着き、おにぎりを食べた。
機内は革シートだった。そしてWiFiは上手く接続できなかった。 疲れからか、まず寝て、その後本を読み、コーヒーを飲んだ。
自分は通路側の席にいたが、窓の外にちらちらと見えた雪の北アルプスが綺麗だった。 しかし、国内線は、昔は乗るたび飛行機だとはしゃいでいたのに、今ではもはや高い新幹線みたいな気持ちにしかならなくなってしまった。 ただ、今でも、窓の外の景色だけは相変わらず見ていて楽しい。
高松は結構近く、気がついたら名古屋の上にいて、大阪の上にいて、飛び立ってから1時間位で間もなく着陸態勢ですというアナウンスが流れた。 空港が近づくと、田んぼと溜池が見えた。 高松空港へのアプローチは結構面白くて、まず左側に滑走路を見ながら進み、その後左旋回して奥側から着陸した。
空港に着く
空港に着いた。こぢんまりとした空港であったが、国際線も来るらしい。 スムーズに外に出て、そのまま15:15発の空港バスに乗り込む。バスの中では関西のアクセントの人が多く、西に来たんだなあと思った。
さて、市街地に出るだけなら空港バスに乗っていれば良かったが、地方私鉄である琴電に乗ってみたかったので「空港通り一宮」バス停で下車した。 駅とは徒歩で10分ほど離れているので、あまり乗り継ぎは考慮されていないと思っていたが、バスで駅への行き方のアナウンスがあった。
途中、右側に溜池の築堤が見えたので、讃岐平野名物の溜池を一度見てみたく、登った。 つまるところただの溜池だった(辻堂池という)が、溜池の向こう側に、盛られたご飯のような独特の形の山がポツポツ並んでいたのが印象的だった。
琴電は2両編成でよく揺れた。この時は余り人が乗っていなかった(夕方高松近くで乗ったら結構混んでいた)。
栗林公園
とりあえず琴電に乗って栗林公園に来た。 高松空港に15時に着いてから、見て回れる観光地がここしかなかったからだ(現存天守12城の1つ丸亀城とか、金刀比羅宮とかはギリギリ間に合わないようだった)。 荷物はコインロッカーに預けた。
日本三名園よりも美しいと言われる(らしい)栗林公園だが、「とにかくデカい」「立地がいい」「色々あって見ていて飽きない」という感じ(語彙力がない)。 このうち「とにかくデカい」というのは、落ち着きと解放感があり、また人がまばらだから社会とは離れたという実感が沸く。 庭園だから、ぎっしりと木が生えるでもなく、芝生が多いが、歩いていると飽きない程度には川があったり、ポツポツと見所が現れて忙しなさがない。 「立地が良い」というのは、山の袂であって公園外の山と一体となった景観を有し、外界を遮断できていること、滝などを作れたこと。「色々あって見ていて飽きない」というのは、一歩一景とまでは行かずとも(単一の季節なので)、凡そ庭園にありそうなありとあらゆるものがあること。
特に桶樋滝は凄い。新宿御苑ではどうやっても実現できないであろう。因みに名前は、大名が滝を見たいからって紫雲山の中腹まで人をやり、桶で水を運ばせたからだとか。贅沢極まる遊びだ。
所々に庵があって、一つ見るたび社会が嫌になり隠居したくなる。
自分は乗っていないが、和船に乗ることもできる。大名気分に浸れそう。
飛来峰からの眺めは、昔見た栗林公園の写真そのものだった。 太鼓橋と池、形の整った松の組み合わせがとても良い。 栗林公園は松が多かった、か。
商工奨励館1階のうどんの解説は物凄くわかりやすかった。 いまいち違いを理解できていなかったうどん屋の営業形態の違い(製麺所・セルフ系・座る系)や、うどんの種類(ぶっかけって何だよとか)が書いてある。うどんビギナーにとっておすすめの解説板。
基本的には所要60分のコースに沿って歩いていた。 次は、旧日暮亭・赤壁・桶樋滝。
そういえば、竹は鉢ごと地面に植えれば、無秩序に増えないということを、この庭の竹を見ていてやっと知った。
掬月亭の由来「水を掬すれば月手に在り」はいいなあと思った。
栗林公園の一番の見どころ、飛来峰に来た。
掬月亭は木造平屋だが、土地を贅沢に使っているので広い。 タワーマンションなんかより、お金持ちになったら平屋を建てたいと思った。 (特に日本家屋は軒先が低いから、ほのかに薄暗い建物内と、外に見える緑の庭の対比がいい)
栗林公園まとめ
- めっちゃおすすめ
- お土産屋の品揃えはかなり良い、ここで買わないで後悔した
- 近場のうどん屋情報:東口には「吹上亭栗林館」という飲食店があってうどんを食べられる。他には東南には大蔵、上原屋本店あり。公園の北の方にも、松下製麺所など何店舗か在り評価が高い所も多い。
ホテルとうどん
ホテルに向かう。 色々忙しく、旅行の前日までホテルを取っていなかった。 じゃらんで見てみると意外と高く、最初はホステルでも良いかと思ったが、謎のホステルやホテルにあるドミトリー(何)ですら2000円くらいとかで諦めた。 結局、高松駅に近い(特に日曜日の朝は早出の予定だったので)ビジネスホテル「」にした。 立地は繁華街瓦町の北で、高松駅まで歩いて10分強と便利だった。
部屋は若干個性的だったが、間取りがビジネスホテルだったし、元からそうだったのだろう、きっと。
部屋には出前の広告が入っていて、ビジネスホテルで出前とって良いんだ…という謎の感動があった。 しかしうどんや半身鶏の出前はなかった…。
さて、東京から何も食べていない。 栗林公園では沢山歩いたし、流石にお腹が減った。
じゃあ香川だしうどんだ!と思うも、ぐぐるとどうもうどん屋は昼間営業中心で、18時くらいにはあまり開いている店がない模様。 フロントの人に聞いて、近くのうどん屋「うどん市場 兵庫町店」に行った。
セルフサービスに近いタイプだったが、英語併記の解説がかなりあって、初心者に優しい店だった。 18時からは夜料金となるらしく、おすすめのやつをそのまま頼み、ちくわアスパラを載せたりした結果、会計が1000円近くになってしまった。
感想…もしかして丸亀製麺って香川のスタンダードうどん程度には美味しい?(あまり違いを感じられなかった、コシがあるのはわかった)
高松築港、高松駅、兵庫町
この後、高松築港に行ってみました。 昔、瀬戸大橋が無かった頃は、岡山県宇野とを結ぶ宇高連絡船が出ていた所ですね。 夜に行ったことも在り、往年の賑わい(知らないが)とは程遠く閑散としていた…サンポート高松として再開発した分更に寂しさがありました。 しかし、ここだけは高層ビルが並んでいて、県庁所在地でありながら高い建物があまりない高松で、都会っぽさを感じられる場所でした。
今は、小豆島や男木島・女木島などの瀬戸内海の島々とを結ぶフェリーと、時々宇野に行くフェリーが出ているらしいです。 今までずっと遠い場所と思っていた男木島・女木島が、ここから目と鼻の先にあると思うと、遠いところに来たんだなあ。
ここから高松駅に向かいました。翌日は朝早い特急に乗るつもりで、朝弱い私は、朝の1分1秒でも節約したいと、きっぷを買いに来ました。 高松駅は現代的な新しい駅舎で、中には喫茶店などもあり。 そしてスーパーマーケットが併設されている…ヨーロッパか?
何だか平日の疲れを引き摺ったまま、時間にタイトな行程に突入したせいで、かなり疲れていた(普段はあまりないので、体力が落ちた…?)。 一旦喫茶店に行って休憩した。 スタバなどのよくある店はパスして、UCC系列の店に行った。黒糖カフェオレを頼んだら美味しかった。 閉店間際で、マスターとバイトの女子大生?が話していてエモい空間だった。
きっぷを無事に購入したので、半身鶏を探しにホテル方向へ戻ることにします。 玉藻公園は残念ながら夜は閉園なので、おとなしく琴電で帰ります。 この高松築港駅、高松駅のすぐ近くだと言うのに、なかなか外れにある雰囲気を醸し出しています。 西武新宿駅のように、かつては高松駅まで乗り入れる予定があったものの、ポシャってしまったようですね。 その辺り、高松築港駅のWikipediaが詳しい。
さて、片原町に戻ってきました。 片原町駅は、隣にマルヨシセンターというスーパーがあって、地味にクラフトビール缶とかが置いてあるし、結構遅くまでやっていて便利(意外とスーパーがない)。 とりあえず、旅行で意外と高くつきがちな飲み物を買いました。 あとご当地の食べ物売っていないか見て回りましたが、あんまり無かった。
片原町はなんだかよく分からないところで、駅前は再開発地区なのか、昔の繁華街の路地を思わせるような建物がありますが、どこも暗いです。 その先には巨大なマンションが建っているし、右を向けば大きなパチンコ屋があります。左は商店街で、商店街の先の方に三越がある(多分昔の南北を結ぶメインストリート丸龜町に面した立地)。 そして中心地なのに三越の裏には立体駐車場が。もうスペースが余っているんだかいないんだか、一体どんな市街地なのか訳がわからない。
三越は1931年に出来たらしい。今は高松店が1つの会社として独立しているとか。 地方の百貨店は厳しだろうなあ…と思っていたが、意外とそうでもないらしい? ameblo.jp
確かに今昔マップでみてみると、ちょうど片原町の辺りに外堀があったらしい。今でも地図を見てみると、薄っすらとそれっぽい輪郭の道路が存在する。
http://ktgis.net/kjmapw/kjmapw.html?lat=34.348698&lng=134.050949&zoom=17&dataset=takamatsu&age=0&screen=2&scr1tile=k_cj4&scr2tile=k_cj4&scr3tile=k_cj4&scr4tile=k_cj4&mapOpacity=10&overGSItile=no&altitudeOpacity=2
あと昔の地図では、高松の周りにはひたすら塩田が広がっています。入浜式塩田…宮本常一の本「塩の道」を思い出しますね。
http://ktgis.net/kjmapw/kjmapw.html?lat=34.343117&lng=134.058952&zoom=15&dataset=takamatsu&age=0&screen=1&scr1tile=k_cj4&scr2tile=k_cj4&scr3tile=k_cj4&scr4tile=k_cj4&mapOpacity=10&overGSItile=no&altitudeOpacity=2
半身鶏探しに難航
さて、香川といえばうどんですが、もう一つの名物といえば…それは「半身鶏」! 私はそれを知らないうちに、横浜の一鶴に行ってふーん…と思いつつ食べたことがありますが…いや、流石に本場なので食べようと、腰を上げて繁華街「瓦町」に向かいました。
一応ホテルに一旦戻って、MBAでGoogle Mapを開き「半身鶏」とかで調べて、ある程度の目星は付けました。 さて、瓦町…18時位が混むかなと思って20時くらいに向かったのですが、寧ろ一軒目でいい感じに酔っ払った人が多くてもっとダメだった。 3月ということで、春休みを楽しんでいるのか、別れを惜しんでいるのか、兎角大学生らしき集団が多かった。 そしてメインストリートは混んでいて、横に逸れると急に静かになる…。
Google Mapで検索していたときは分からなかったが、半身鶏は大体どこの居酒屋でも出るらしい(幟などで分かる)。 そうなると困ったことで、どこに行けば美味しいのかわからなくなる(だいたいレビューには美味しいと書いてある)。 とすると、居酒屋の一メニューとしての半身鶏より、一鶴のような専門店のほうが美味しいのではないか…地元民垂涎というなら、行ったことあるけれど一鶴か…いや、やっぱりチェーンじゃない店に…などと悶々としながら歩く。
時々目星を付けていた居酒屋に寄ったが、結構カウンターが混んでいて、しかも一人客ではなく2人組とかが多かった。おかしい、Google Mapでは独身出張族が多いと書いてあったのに…。
結局、諦めて一鶴のテイクアウトにした。行列は凄まじく(9時半とかでも20人くらい待っている)、入るのは諦めた。 出来るまで20分程度掛かるとのことだったので、周りをフラフラ散策していた。 ついでに酒を買ったりした。
瓦町は確かに繁華街で、怪しげな無料案内所もあるし、特に古馬場町の辺りはキャバクラ・ガールズバーが多いのか、歌舞伎町ばりにスーツの方々が居て、目を光らせている。 ただ、風俗店はここにはなく、出島様の立地の八重垣新地にあるのが何だかおかしい。 客引きの規制とかもあまり感じられなかった。ここを規制すると香川のエネルギッシュさが失わなれるように思われているのかもしれない。
一鶴のテイクアウトをホテルに帰って食べる。 確かに塩味がかなり強いが、酒が進む。ご飯にもよく合う。 一鶴のテイクアウトは優秀で、ちゃんとキャベツも付いている。お店で食べるのと遜色ないのではないか。
結局ビールを1Lほど飲み、疲労も相まって眠気に負けて寝た。