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2019/08 伊豆白浜

巷は新型コロナウイルス(CoVID-19)で旅行しずらい状況が続いている。 なので、過去の旅行記をちまちまと更新することにした。

今回は、記事にしておきたかった昨年8月の伊豆白浜の海水浴について。 これを取り上げたのは、写真が少ないからというのと、近いからまた選択肢として挙げるだろうから、その時のための備忘録として。

なぜ伊豆白浜にしたか

海の日の3連休、3連休なので旅に出たい。しかも、折角の夏なのでやはり海水浴に行きたい。 でも沖縄は高い。しかし沖縄の海に一度慣れてしまうと、本土の砂浜であまり泳ぎたくなくなってしまう…。 せめて、比較的砂が白地の砂浜に行こうと思い探すも、そもそも3連休なので宿が空いていない。 南紀白浜、三重の新鹿、それとも西伊豆か、色々探したが、結局宿が取れるのがここしか無いということで、伊豆白浜にした。

ちなみに、伊豆白浜の民宿に泊まったが、どちらも前払金を送る必要があった(現金書留で送った…)。 民宿で初めて前払金を要求されたので結構驚いた。 伊豆白浜といえば昔から人気の海水浴場だっただろうから、昔からとりあえず予約を入れる旅行業者などが居たんだろうか。そして、それに対抗すべく生み出された民宿側の知恵なんだろうか。

1日目(2019/8/10)

熱海で待ち合わせし、伊豆急行で下田に向かう(ペーパーなので車という選択肢はなかった)。 折角の旅なので、特急で向かうことを考えたが、接続の都合で最初に来たのが普通列車で、また所要時間もさして変わらなかったので*1、普通で行くことにした。

普通列車は片側クロス、片側ボックスシートの4両。トイレはあった。 3連休だったため、熱海の時点でかなりの立ち客が居た。ローカル線とはいえ観光客が多く、中々辛そうであった。

海を横目に眺めながら列車に揺られる。混んでて居心地が悪い。 それでも、伊東で結構降り、その先も有名な駅ではどんどん人が降りていった。

しかし、伊豆急行、待ち合わせが多い。 夏の3連休だから臨時特急もフルに走っていたのだろうが、とかく良く待ち合わせで長く停車する。

伊豆高原で2両を切り離し、まばらになった乗客とともに伊豆急下田着。

バスに乗り換えて伊豆白浜へ。 しかしここで大きな誤算があった。 伊豆白浜に行く国道135号(旧東伊豆道路)、下田側からのアプローチでも無茶苦茶混むのである…。 バスとて車なので、必然的に渋滞に巻き込まれる。 冷房が効いていたから苦ではなかったが、しかしかなりの時間を食われた。

あと、車窓に宿泊施設を探したが、意外と少なかった。やはり日帰りの客が多いんだろうか…(若者が多そうな安宿、洋風ペンション、昔ながらの民宿、少しだけリゾートホテル、という感じ)。

白浜神社バス停で降りるつもりが、大浜の駐車場で降ろされる。仕方なく、そこから予約した宿「網元民宿 和泉」に歩いて向かう。 Google Mapだと200m程度なので油断していたが、海から山側に向かって進むので、当然登り坂。結構つらかった。

お宿はザ・民宿という感じだった。夏の田舎(失礼)を感じるにはかなり良かったと思う。

一つ驚いたのは、部屋にはエアコンが付いていたものの、翌日の宿含め、客室以外は窓をあけっぱなしにして居ることだった。 確かに、日本家屋は、日陰を作る一方、開放部が多く風を積極的に通すイメージがあるが、それでも外が30℃超えの炎天下のときにエアコンを付けずに生きていける人もいるのかという感じだった。

部屋に着いて、渋滞と暑さでくたくたになった体を休める。 このとき、すでに意外と遅い時間になってしまっていて、その後どうしたのか、記憶がない。

夕食は、繊細な温泉旅館の料理とまではいかないものの、魚が豪勢に盛られていて美味しかった。 ちなみに、料理は1Fのキッチンまで自分で取りに行き、盆に載せて自分で運ぶ。 盆も昔小学校の合宿で使ったようなプラスチックの懐かしいやつだった。ご飯はもちろん"""例の旅館によくあるお櫃"""に入っていたし、お茶もセルフ。 部屋でのんびり食べていたら「もうしまっちゃうよ!」と急かされた。

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夕食

さて、地区協定なのか、まさかの門限が21時になっていた。 一方で、現代人なので売店に行かないと死んでしまう(お酒以上にお茶が欲しかった)。 白浜はコンビニが少なく(多分山側の地元民は車で直ぐ行けるからだろう)、わざわざ東伊豆道路まで出て、ファミリーマート下田白浜店に行った。

山側は、流石に夜だと暗い。 お盆が近いからか、近くの民家の前では、子どもたちが花火をやっていた。変わらない風景だ。

東伊豆道路まで出てくると、流石に若者で賑わっていた。 ファミマに行くだけだったが、バーなどもあり、夜でも食と酒には困らなさそうであった(HALF WAYとか)。

ただ、あんまり治安が良いとは思わない。 例えば、ファミマとかは大学生がうじゃうじゃ居る。コンビニ内でナンパする若者すら居た。 全体的に、相対的に安く手軽に来れることもあって、湘南の海レベル。湘南の海行ったこと無いけれど。

帰りもまた坂道を登って、民宿に帰り、その日は終了。

2日目(2019/8/11)

朝7時くらいになんとか起きて朝食を食べる。やはり朝早いと辛い。

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朝食

このまま居ても仕方ないので、民宿はチェックアウトして、まずは次の宿「民宿 治左エ門」に荷物を置きに行く。 東伊豆道路に来てみても、相変わらずの渋滞。バスが来る気配がない。 Google Mapで次の旅館までの所要時間を調べると、徒歩でも20分弱という。

悩んでいたが、東海バスは実はバスの現在位置を調べられるとわかり、調べてみると当分来ない様子。 仕方がないので、炎天下の中、キャリーケースを引き摺りながら次の旅館まで歩いた。 若干の上り下りがあり、地図上では近いとはいえかなりしんどかった。

次の民宿では、優しげな管理人のおじさんに、まだ10時だったが掃除終わったからと部屋に上げてもらえた。かなり助かった。 部屋が結構真新しく、眺めも良かった。

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お世話になった民宿 治左エ門
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交差点を反対側に進んだら、夏真っ盛りの風景が広がっていた

早速、水着に着替えて海へ。…とは言うも、また民宿から15分くらい東伊豆道路を歩かないと着かなかったが。 今度は白浜中央海水浴場へ。こじんまりとしたところである。

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いよいよ念願の海である
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こうして見ると綺麗なんだけどね
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利島が見える
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海の家が見える

パラソルと椅子をとりあえず借りる。 防波堤で囲われているとはいえ、この日は台風が近づいていたとかで波が高かった。 監視員さんが定期的に余り沖に行くなと叫んでいた。

肝心の砂浜だが、確かに砂浜なのだが、海に入ると結構岩が露出している。下手に踏むともちろん痛い。 あと、伊豆はしょうがないんだろうけれど、外海に直結しているからか海藻がかなりはいってきて、体にブワッと張り付いたりする。 それを考慮すれば、まあ、普通…。 それでも、炎天下の中くたくたになっていた身としては、やっと海に入れて、気分は良かった。

さて、ひとしきり泳いだので昼飯と思ったが、これがまたうまくいかない。 海の家は1軒あるのだが、明らかにキャパオーバーの様子で、最初は注文を取るも、しばらくすると売り切れてしまいました、すみませんという。 仕方ないので返金してもらって、道路に上がり、Google Mapで出てくる店へ片っ端から行ってみる。 最初の1軒は閉店していたようで、逆方向に引き返し、食事処「たちばな」というところに行った。 外観、幟は立っているものの、あまり営業している雰囲気がなかったが、ちゃんとやっていた。 無事焼きそばにありつけた。

izu-tachibana.com

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食事処・民宿「たちばな」
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これほど焼きそばを嬉しく思うこともなかなかない
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途中に見つけた道祖神。コンクリで法面…というか側壁を固めたようだが、わざわざその上に窪みを作って置いたのだろうか。まあ、無碍にはできないだろうけれど…

戻って海に少しまた入り、撤収した。

さて、夜ご飯。実は素泊まりのみだったので、外で食べないといけない。 歩いて数分の「漁師料理 えび満」という店に行く。

てっきり居酒屋と勘違いしていたが、メニューは微妙なところで、基本的には夜も食事メインだった。 お店に着いたときから空席はあったのだが、従業員2人(か3人)で回しており、そちらのマンパワーが明らかに追いついておらず、結構20分くらい待ってから海鮮丼を食べた。

このお店がどうだったかは忘れてしまったが、海鮮丼の美味しさの少なくない部分は酢飯かどうかだと思う(記憶にある中でベストは金沢近江町市場の店)。酢飯がいいなあ、酢飯、酢飯

海女料理 えび満 - 稲梓/魚介料理・海鮮料理 [食べログ]

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海鮮丼

ビールを1杯飲んだものの、少し物足りずファミマに買い出しに。バスで向かう。 相変わらず民度が低い。夜の砂浜で花火も良いかなと思っていたが、結局買わずに帰ってこの日は終了(帰りもバス)。

3日目(2019/8/12)

宿をチェックアウトして、バス停に降りる。しかし、相変わらずバスは来ない。3連休最終日だが、日帰りで来れる伊豆にあっては、Uターンではなく順路の方も混むのか。 途中、お手洗いに行きたくなり、ダッシュで一旦民宿に戻ったりした。

さて、バスに乗り下田に戻る。 で、まだ午前だったので、下田観光をしてから帰りたい。 下田といえば、まず思い浮かぶのは、有名な黒船を模した湾内観光船「サスケハナ号」。 てっきり湾の南側から出るのかと思いきや、観光船は途中のバス停(道の駅 開国下田みなと)が最寄りというので、そこで降りて観光船に乗ることにした。

(どうでも良いが、下田湾めぐりは、北海道のルスツスキー場やのぼりべつクマ牧場で有名な加森観光が運営しているらしい。どういう経緯だろうか…)

幸いにしてここ「だけ」は空いていて、ゆったりと海風に吹かれながら、デッキからクルーズを楽しめた。

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帰りのバスから見た白浜大浜海水浴場
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サスケハナ号から
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沖まで来ると楽しい。海も空も青い。
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興味をそそる構造物。その階段は何なんだ
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島2
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その後は、下田に戻り、駅前の回転寿司屋さん「にぎりの太助」で寿司を食べた。 道の駅 開国下田みなとで食べても良かったのだが、混んでいたので…。道の駅の回転寿司屋は、聞いたこともないネタが沢山あったので、その点悔やまれるが、こっちも美味しかった。

nigiri-no-tasuke.gorp.jp

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昼食を食べた回転寿司屋さん「にぎりの太助」
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金目鯛。ここに来るまで、伊豆(特に稲取漁港)でよく取れることを知らなかった
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でも自分はサンマとかイワシの方が好きだな。イワシって東京だとあんま刺身にならないし…

さて、帰りの電車だが、特急料金を払わずに乗れる黒船列車というのがあるという。 少し時間があったので、お土産屋を見た上で、すこし街を歩いてみることにした。 あまり遠出はしないつもりだったが、観光案内所で地図をもらうついでに聞いてみたら、寺までいけますよとのこと。 それで、下田の街の南端にある了仙寺・ペリーロードを見た。

帰りは波止場沿いを歩いて帰ったが、水産関連の中小企業の社屋が並び、漁船員用の洗濯場などがあり、独特の雰囲気が面白かった。 今にして思うが、テレワークなぞとは無縁そうだ。

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了仙寺
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水路の脇に柳が生えており良い雰囲気ではある
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古い建物が多く残っていた。ペリーロードはおしゃれだ
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山上の巨大廃墟ホテル、下田グランドホテル

駅に戻り、東京までのきっぷを買い、黒船列車に乗る。 始発だが3連休で混んでいるのではと思ったが、なんとか座れた。 (日差しが強すぎて、途中から反対側の座席に移動した)

私が子供の頃は、「リゾート踊り子」として特急扱いだった車両だが、今となっては乗り得な普通列車である。 初めて乗車したが、座席配置がイケていて、今でも特急と言っても通用するくらいだと思った。 一方、普通列車としてはちょっと難があり、熱海近くでうたた寝から起きると、通路にはずらりと人が立っていた。 立ち人にとっては、通勤型車両よりも居心地が悪そうだ。

途中、伊豆諸島が、大島だけじゃなくその先の利島・新島も見えた。思ったよりも近いものだ。

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車窓
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熱海では一旦途中下車し、喫茶店で休憩の後、帰宅した。 ここで、伊豆急下田~最寄りの乗車券では途中下車できないことが発覚。 特急で行き来するような場所だから、てっきり出来ると思っていたが、伊東以北のJR区間東京近郊区間であるため無理らしい。 いや、近郊区間でかすぎない…?

さて、帰りは新幹線でも良かったが、普通列車グリーン車にした。 1Fにしたので静かだったが、思ったよりも揺れてあまり作業はできなかった。

旅行記は以上。

まとめ

  • 魚は沢山食べられるぞ…!昔から魚が好きなので、これはとても良いことだ
    • 色々なところで秋刀魚寿司を売っている
  • 白浜海水浴場 = {白浜大浜、白浜中央、白浜板戸}
    • 大浜:ロングビーチ、中央:防波堤に囲まれたこじんまりとしたビーチ、板戸:分からない…
    • いずれも珊瑚礁圏ではないので、比較的白いがまあ砂である。あの白さを期待してはいけない。
    • 中央は海に入ると岩もある
    • 外海にそのまま繋がっているので波は高め
    • とにかく混む。死ぬほど混む。砂浜など芋の子を洗うよう
    • あまり民度は高くない
    • 白浜中央は車なしで昼の食事処を探すとちょっとつらい
    • 連休に行くと色々キャパオーバーそう
  • 宿は若者が多そうな安宿、洋風ペンション、昔ながらの民宿、少しだけリゾートホテルという感じか。
    • 海沿いではない宿は車がないと色々辛い
    • あと、門限がある民宿あり
    • 素泊まりも飲食店が少ないので考えもの
    • なんというか、まあ民宿が多いだけあり全体的に昭和なのだが、予約システムもどうも時代についていっていない気がする。もしかすると観光協会に電話したほうが早いかもしれない
  • コンビニはファミマ1軒だけ。夜ちょっくら何か買おうとすると困る
  • 花火や浮き輪は事前の入手が楽。それ以外も事前になるべく買っておこう。下田駅近くに売店あり
  • アクセスはかなり酷い。結局バスか車なのだが、凄まじい渋滞。それでももし東海バスを使うなら、バスロケーションサービスを使おう MOKUIK(もくいく)~路線バス目的地検索~

(次は伊豆に行くとしても弓ヶ浜とかかな…)

*1:最初は追い抜きができないからだと思っていたが、そうではないらしい