言わずとしれたSDR、Perseusをついに買ってしまいました。
今までAirspy HF+ discoveryを使ってきましたが、次の点がちょっと気に入らず買ってしまいました。
- コネクタにガタが来ている
- 強信号があると近隣周波数に影響が出てしまう(AM放送、強い短波放送、1.8MHz, 3.5MHzの近くて強い局など)
- 30MHz~40MHz帯が受信できない
- Frequency Manager機能が好きじゃない(これは後でpluginで解決できそうだと判明…)
- IQ信号の再生機能がヘボい(早送りや巻き戻し、飛ばしが出来ない(?))
(本当はAR5700Dも(すごく)気になっていたのですが、やっぱり高いのと、もし買ってからPC側ソフトの使い勝手が微妙だと分かったら辛いなあと思い、Perseusにしました)
購入元
ApexRadio Directで購入。発送はAORからでした。 2021/01/17時点で、AOR Directだと税込140,030円、ApexRadio Directだと税込122,980円と、結構な価格差があります。
ハード
正直、感度の点ではそこまで差がないように思いました(主観)。 触ってみた限りでは、Airspy HF+で受信できる信号はPerseusでも受信でき、音量もS/N比もあまり変わらず、そしてPerseusでのみ受信できる信号にはまだ出会っていません。
が、強信号特性は流石にPerseusが上手です。AGCもいい感じです。例になりそうなものを2つ下に示してみました。他に、AM放送と東京マーチスが同時に出力に入っていても、ちゃんとマーチスを再生できます(Airspy HF+はAM放送に合わせてAGCがかかるのでマーチスが聞こえなくなる)。
あと、堅牢な筐体に入っていて、アンテナコネクタも頑丈そうで助かります。
他に、フルスパン機能も便利です(0~40MHz。高い周波数(22MHz~)を監視するのに楽)。 そうでなくても、通常でも帯域がSDR#の2倍強の1.6MHz(サンプリング周波数2MHz)になり、俯瞰しやすいです。
ハードで唯一困る点は、ACアダプタのノイズが酷いことです。
例えば、下の画像は、Perseusの電源をON/OFFを切り替えた場合の、2.8MHz付近・4.2MHz付近におけるAirspy HF+ discoveryの受信結果です(Perseusをアンテナに繋げなくても、Airspy HF+には影響が出ています。コモンモードノイズではなさそう)。 3~4MHzあたりを中心にノイズが出てしまいました。 大人しくトランス式ACアダプターを買うなどしようと思います。
ソフト
PC側のソフトウェアとして、Perseus v5とv4.1があるかと思いますが、v5はそもそも有償(?)で、デモ版ではスクロールの調子が悪かったためv4.1を使っています。 インストーラーではなく単純にフォルダコピーすればよいことにびっくりしました。
いいところ
- 周波数を直打ち可能
- NBが結構高性能(音量も小さくなる気がしますが…)
- 1画面に収まっていて、何かを変えようとしたときスクロールの手間がない
- 録音ファイルの再生機能が多彩。もうスクロールバーがあるだけでも素晴らしい
- 音質がいい…気がする
慣れないところ
- SDR#はFFT + ウォーターフォール表示ですが、PerseusはFFT or ウォーターフォールで、同時に表示できない
- FFTは正直弱い電波は探しにくい気がする
- ウォーターフォールは流れる速度が気持ち遅め。スクロールした後なにかあるか探せるくらい流れるまで待つのがちょっと気に入らない
- スクロールの向きがSDR#と逆
- SDR#にあったバンド表示(アマチュア無線はここ、短波放送はここ、といったもの)がなく、視覚的に分かりづらい。
- FFT画面上で受信している周波数をドラッグすると、ステップ周波数ごとに移動しない(何か方法がある?)
- 周波数表示を右クリックでその桁がクリアされない
今後
Perseusに慣れていこうと思います。とはいえ、従来のAirspy HF+も捨てるわけではなく、2波同時受信できて便利なので引き続き使っていこうと思います。