fully vaccinated になり、(まだ抗体生産中の期間とは思うが)4連休に入ったので、そろそろどこかに出かけるかと思い、日帰りで鹿島神宮と大洗に行きました。 どちらかというと目当ては未乗線区だった成田線(我孫子支線)・鹿島線の乗りつぶしですが…。
外が暑すぎてヘロヘロになった旅でした。
- 旅程
- 費用
- 常磐線と成田線(我孫子支線・本線)で佐原へ
- 成田線・鹿島線で潮来へ
- 潮来の散策
- 潮来 → 十二橋、十二橋の散策
- 十二橋 → 鹿島神宮、鹿島神宮見物
- 鹿島臨海鉄道に乗って大洗へ
- 大洗 → 水戸 → 帰宅
書くのにかけた時間 多分8時間くらい。文字数 4万文字くらい(でも画像のhtmlタグも含むため実際はもっと少ない)。1日でこれなので長期の旅行記はいつまで経っても書き終わるはずがなく…。
旅程
- (京浜東北線) → 上野 07:02
- 上野 07:14 → 我孫子 07:47 / 07:53 → 成田 08:34
- 成田 08:41 → 佐原 09:11
- 佐原 09:16 → 潮来 09:27
- 潮来の周りを少し歩く
- 潮来 09:53 → 十二橋 09:56
- 十二橋の周りを少し歩く
- 十二橋 10:26 → 鹿島神宮 10:39
- 鹿島神宮の参拝と昼食
- 鹿島神宮 12:40 → はまなす公園 12:52 → 新鉾田 13:14 → 大洗 13:37
- 大洗の散策
- 大洗 15:54 → 水戸 16:10
- 水戸 16:27 → 品川 17:52
計画においてボトルネックとなったのは鹿島線と大洗鹿島線(鹿島神宮~大洗)です。何しろ本数が少なく、昼間の本数が2時間に1本なのです(というか本数自体が少なく、鹿島線は1日16本*1、大洗鹿島線は1日18本)。
潮来・十二橋を訪れるとすると、折返しの逆向き電車を使う(近い順に佐原 → 十二橋 → 潮来 → 鹿島神宮と巡るのではなく、1本目の折返しを使って佐原 → 潮来 → 十二橋 → 鹿島神宮と行く)としても、両駅に1時間ずつ居ることになります。 流石に炎天下の十二橋に1時間はつらいと思ったので、朝の1時間間隔のうちに巡ることにしました。そのため全体的に朝早いプランに…。
大洗鹿島線は、最初長者ヶ浜潮騒はまなす公園前で降りて鹿島灘を見て、新鉾田と北浦湖畔にも降りるプランでいましたが、炎天下にそれは辛すぎるのではと思い途中下車をやめることで解決
大洗はレンタサイクルがよいそうです。バスは観光向けのものが一応走っていますが本数が少ないです。茨城交通が茨城大学前~那珂湊駅間で走らせているバスが、大洗磯前神社前などを通ります。駅前までは来ず、少し歩いて「大洗駅入口」か「エスコ前」が最寄りのようです。ちなみに交通系ICカード使えません。
費用
- 最寄り → 潮来 1980円
- 上野のNewDaysで買った水・マウントレーニアカフェラテ
- 潮来 → 十二橋 147円
- 十二橋 → 鹿島神宮 242円
- 昼食 1980円
- 鹿島神宮 → 大洗 1300円
- 大洗バス(磯浜新道 → 大洗神社前)210円
- 神社で買ったいろはす 120円
- 大洗バス(大洗神社前 → 常銀前(大洗))210円
- 大洗マリンタワー 340円
- 大洗駅売店で買ったCOSTA COFFEE カフェラテ 180円
- 大洗 → 水戸 330円
- 水戸の自販機で買った麦茶 160円
- 水戸 → 最寄り 2310円 + 指定席特急券 1480円(チケットレス割引-100円込)
合計:10989円(うち交通費 鉄道運賃 6309円, 指定席特急券 1480円, バス 420円, 食費 1980円, 飲み物代 460円, 観光代 340円)
おでかけパス使えないのがちょっと痛かったですね…。
常磐線と成田線(我孫子支線・本線)で佐原へ
まずは成田線(我孫子支線)に乗るため、我孫子に向かいます。 後述の事情により佐原 09:16 発の鹿島線に乗りたく、早朝に家を出ました。
まだ涼しいとはいえ、夏日の続く今日このごろでは、駅までの徒歩でもなかなかつらいです。
京浜東北線で上野へ向かい、上野で成田行きの常磐線に乗り換えます。 流石に京浜東北線は空いていました。
常磐線は高架の10番線から発車です。 日頃常磐線とは全く縁がなく、乗るのはこれで人生3回目とか、そんな程度です。 そのため、常磐線には普通(中距離)、特別快速(中距離)、快速(取手まで)、各駅停車(取手まで)の4つの料金不要の列車があり非常に分かりづらく、成田行きと、隣にいた土浦行きのどっちが早いのかよく分かりませんでした(我孫子までなら変わらないらしい)。
あと、常磐線高架ホームは、高架ではあるとはいえ頭端式で、どことなくターミナルの雰囲気がありました。 ホームではまだ立ち食いそば屋があったのも驚きです。
角に1人もいないくらいの状態で常磐線は発車し、千住などを通って我孫子に向かいます。柏を過ぎたあたりから車窓に緑が増えました。 我孫子では6分停車。ここでお手洗いに行ったのですが(取手までの車両でもあると思っていた)、我孫子駅は8番線にお手洗いがあるというよく分からない構造でした。
我孫子で急に人が増え、立ち客は居ないものの1人おきに座席が埋まっている感じになりました。千葉の人は基本的に東京に向かうもんだと思っていましたが、意外と域内流動があるもんだなと思いました。 途中駅でポツポツ降りていきましたが、成田に近づくにつれ乗る人もあり、終点に着く頃にはまた同じような感じになりました。
特に観光地があるわけではない(敢えて言うなら、木下はかつての船運の街ではあったが)ので途中下車はせず、どんな人が使うのか把握したり、ぼーっと車窓を眺めていたりしました。 車窓は、我孫子を出た直後は大きな団地が見えましたが、段々と田園都市線つくし野のような(少し区画の広い)1軒家の並ぶ住宅街になり、畑が混じってきて、千葉の近郊のような様相を呈し始めました。 安食・下総松崎のあたりからは印旛沼側が巨大な水田地帯となり、下総松崎を出ると、(高低差のあまりない千葉ではあるものの)森の中を突っ走るようになります。 その中に突然出現する巨大な成田湯川駅を見ると終着成田、という感じでした。意外と緩急ありました。
成田線で気になった駅を幾つか挙げると、
- 東我孫子:ホームの構造が意味不明。どうしてこうなった
- 湖北:駅名だけみると風光明媚そうですが、実際はそんなことはない
- 安食:「あじき」。読めない
- 小林:こっちは逆にすごくありきたりな名前
- 木下:名字っぽいが「きおろし」なので読めない
- 下総松崎:「しもうさまんざき」。もっと読めない
最後、成田は結構減速して進入します。こう、別路線と合流し、減速し、ポイントを幾つか渡りながらホームに入るというのはなかなか旅情をくすぐりますね。
これで成田線(我孫子支線)はおしまい。成田~銚子は前に乗ったことがある…はず。あれ、自分成田~成田空港って乗ったことあったかな…。多分あるよな…。なので多分成田線全線おしまい。
成田線・鹿島線で潮来へ
成田では7分の乗り継ぎで佐原行きに乗ります。成田の長いホームに不釣りあいな短い(?)4両です。
千葉の近郊区間だと思うのですが、1時間に1本しかなく地味にローカル線です。ただ、(本数が少なくなったからなのか)車内は立ち客が居る程度に混んでいました。なんとかボックス席の1端を確保しました。
久住、滑河、下総神崎、大戸、そして佐原です。 佐原でどっと人が降りました。私も合わせて電車を降ります。が、鹿島線のホームがどこなのか、案内がなく分かりません。 接続は5分なのであまり迷う暇はありませんが、とりあえずホームに滞留する人は居ないようなので、跨線橋は登るのが正解のようです。流れに身を任せます。 しかし、この人達は全員全員鹿島線に乗り換えか…?と思わず身構えましたが、大半の人は改札の方に向かったようでした。 (余談、佐原の1日乗車人数は2019年で平均3090人/日。1990年は5016人/日だったようなので、大分減ってしまったみたいです)
佐原には重要伝統的建造物群保存地区があって、東京からすぐ来れる割には風光明媚で、伊能忠敬の旧宅など見どころもあるのですが、小学校の頃来たはずで、時間の都合上今回はパス。 それよりも初めていく潮来、十二橋を優先します。
お目当ての鹿島線の車両は、1番ホームの端っこにある切欠きの0番ホームにいました。 切欠きホームを使うほど成田線と差があったっけ?と思いましたが、待っていたのは新型のE131系2両で、2両だとあまり違和感がありませんでした。 209系の場合は4両だったと思うので、減車でしょうか。
E131系の車内は流石に新車とあって綺麗です。1人おきに座っている程度の混み具合で発車しました。 さあ、未乗線区鹿島線の始まりです。 香取を出ると大きく左に曲がり、利根川を渡り十二橋です。車窓は両側とも一面緑色の田園風景。十二橋からしばらくして、ポイントを渡ると潮来につきます。
潮来の散策
潮来では数人下車。潮来の1日の乗車人数は平均320人/日(2019年)。2000年は636人/日だったらしいので、約20年でほぼ半減してしまったようです。 今は1日16本×上下線だけ電車が停まるので、平均して1列車10名ということでしょうか。 朝夕のほうが多いはずなので、昼間としてはこんなものなのでしょう。
さて、散策と行っても、次の電車は26分後で、あまり遠くにはいけません(暑いので行く気もないですが…)。 あと、そもそも潮来の観光名物であろうあやめはもう季節が終わりました。 なので、駅から徒歩3分くらいのところにあるあやめ園(として6月ごろ賑わったであろうところ)をぷらっと見るだけにしました。
潮来 → 十二橋、十二橋の散策
潮来10:26発の電車で十二橋に向かいます。 この潮来駅は簡易委託駅らしく、観光協会の人が改札をやっていました。「暑いから気をつけて」と声をかけてもらいました。 私もこの暑さはまいるばかりで苦笑。
潮来からは、1時間に1本とはいえ、まだ車やバイクに乗れないのであろう学生が数名乗車していました。
高架を戻って十二橋で下車。ここでは私一人しか降りませんでした。まあ、そうだよね…。 実際、2006年の時点で平均乗車人数は55人/日とかなり少ないです(1995年がピークで135人/日)。
一度は来てみたかった十二橋駅。この、いかにも「駅という、人の乗降する機能をもったそれ以上でもそれ以下でもない建造物を作りました」といった感じの、無骨なコンクリートの建造物が堪らないですよね。 広告の類も全くなく、なんとも共産主義国家の建造物っぽいです。
駅からの眺めは素晴らしいです。一面の田んぼ。夏は行動しづらいので冬来るべきだったか…と後悔していましたが、この一面の緑を見ることができるのは、この季節だけの特権ですね。そしてその奥には鹿島臨海工業地帯の煙突が見えます。しかし…鹿島地域は(来るまで結構大変だったここ十二橋と比べてもまだかなり遠くにあるので)陸の孤島という感じがします。実際は高速バスがあるようですが、便利なのかな。あと、神栖(鹿島セントラルホテルあたり)とかは鉄道がなく、車社会なのであろうな…という感じがします。
駅の周り。本当に1面田んぼですが、一応駅前には駐輪場(学生が自転車で来て電車に乗るのでしょう)、お手洗いがあります。その他、ほ場整備事業の記念碑に消防署、あとちょっと行くと自販機と食堂(の看板を掲げているがやっているのかは知らない)があるようでした。
この消防署は「十六島出張所」と言います。あれ、十二橋じゃないの?と思って調べたら、地域の名としては十六島の方が相応しそうでした。 なんでも、このあたりは利根川の砂州だったところを新田開発したもので、その頃は島が点在していたから十六島だったんでしょうか。
地図を見ていたら、なぜここだけ千葉県なのか(基本的には利根川の北が茨城県)という疑問がまた湧いてきました。千葉側が主に新田開発をしていた、とか?
ちょっとホームに降りて、近くの与田浦にかかる橋まで歩いてみました。往復10分ちょいでしたが、直射日光の遮るものはなく、暑いこと暑いこと。風は東京よりはあるものの、湿気にはかないません。じんわりと熱せられている感じ。
途中、なんか四足歩行の獣(猫っぽいが、タヌキかもしれない)が高架下の藪の中に入っていくのが見え、自然を感じました。
十二橋 → 鹿島神宮、鹿島神宮見物
さて、十二橋に戻ってきて、鹿島線で鹿島神宮に向かいます。程よく混んでいたので立ちつつ冷却されていました。
いやあ、車内のエアコンの涼しいこと。クーラーがケチられていない電車は最高です(余談ですが、鹿島線はワンマン運転の開始とともに?半自動式ドアになったようですが、見た感じ、乗ったらボタンを押してドアを閉める習慣は(まだ?)ないようでした)。
涼みながら、さっき降りた潮来を過ぎ、延方を通り、鹿島神宮に着きました。 延方の手前あたりで台地の切り通しみたいなところを通るのですが、東京は一応都市が海に沿って広がっているので、海に向かっているのになぜか(山方向のイメージのある)林や森の景色が広がるのが新鮮でした。
鹿島神宮駅は、潮来とは違い、駅から中層の建物が幾つも見え、結構反映してるんだなあと思ったりしました(後で近くを通ると、うーん…という気持ちになりましたが)。
駅から坂を登り、参道を通って鹿島神宮に行きます。 特に事前知識を何も持たず、ただ近くにあるしついでに寄っていくか程度の気持ちで行ったので、思ったより凄いとこじゃんと驚きました。
途中、参道では鯰(なまず。読める?)料理の店を見つけ、昼はここで食べなければという気持ちになりました。
鹿島神宮境内では、参道両脇にかなり大きな木々が並んでいて迫力があります。 本堂は入って割とすぐ、右側にあります。正面ではないのは結構珍しいと思います。 意外と参拝客もおり、そういえば茨城は別に緊急事態宣言下ではなかったなと思ったりしました。
せっかくなので、色々見て回ります。 まずはさざれ石。最初これが君が代の元になったのかと思っていましたが、どうもさざれ石というのは「石灰質角礫岩」というものを言うらしく、要は、小石の隙間に石灰等が入り込んで岩状に固まったものを言うらしいです。なんか護岸工事で見るやつに似ていますね…。
次に鹿園。どうも奈良の鹿の起源をここに求められるといった事が書いてありました。
それから奥宮と要石。要石は地震の守り神として信仰されたらしい。石でも神か…八百万であることよ。地震の守り神ってあんまり聞かない気がします。
最後に御手洗池を見ました。すぐ脇で地下水がドバドバと湧き出していました。冷たいので夏には気持ちいいですね。 もうここまでで暑くてへとへとになっていて、隣の売店のラムネがとても美味しそうに見えたのですが、次の列車(2時間に1本)を逃すと大変である一方、ナマズ料理は食べてみたいと思い、泣く泣く諦めました。
さて、急ぎ足で戻って、ナマズ料理を食べに鈴章というお店に入ります。 丁度いい感じの「ナマズのミニコース」というのがあったので、それを頼みます。ナマズを食べるのは人生初で、果たしてどんな味なのか。期待が膨らみます。 その間、座敷というか小上がりの席で座椅子に背中を預けながら、麦茶を飲んでテレビをボーッと眺め、料理を待ちます。夏だなあ。
えー、で、ナマズですが、ミニコースだと刺し、煮物、天ぷらを出してもらえます。結論から言うとかなり淡白でした(泥臭いといったマイナス要素はまったくなかった)。3つの中では煮物が(味がついているので)一番良かったです。あでも天ぷらも結構いい感じ。刺しは薄味なので、ふぐのような食べ方をしました(ポン酢・刻み青ネギ・もみじおろし)。やや身が締まってますね。面白いです。
堪能しつつやや急ぎめに食べてお店を出、駅に戻ります。暑い。
鹿島臨海鉄道に乗って大洗へ
ナマズ美味かったなあとか思いながら駅に戻り、鹿島臨海鉄道に乗ります。 大洗までのきっぷ1300円を買って中へ。意外と掛かるなあ…。
改札内の待合室に意外と人がいましたが、皆さん何を待っていたんでしょう?率直に言って観光で鹿島神宮に来るなら、断然高速バスのほうが快適だと思います(そもそも鹿島線使うと佐原を初め乗り換えが多く、設備に劣るし、あまり早くもなさそう)が、なら改札外のはず…
ホームに上がるとガルパンラッピングの列車がいました。どうも大洗で待たれているらしいです。そっか。 しかし、確かに私はアニメを見るタイプのオタクで、今から大洗に向かおうとしているんですが、ガルパンは知らないんです。困った。
来たのは6000形という車両で、ちょっと年季が入っていました。で、驚いたポイントがあって…まずトイレ付きなんです。地方鉄道だと少し長くてもトイレなしが大半というイメージがあって(パッと思いついたところで秩父鉄道、富山地方鉄道)、これは処理設備が必要なことが問題なんでしょうかね?なので驚きました(ただ、後継の新形車両8000形ではなくなるようです)。
もう一つは転換クロスシートであること。なんというか…ここ関西じゃないですよね?(というか窓含め117系に似ている)
で、悲しいポイントもあって…空調があまり効いていない。車内放送で「車両を大洗で交換するため水戸行きですが大洗で乗り換えてください」と言っていたこと、後に乗った8000系では空調が結構効いていたことから、空調の故障だったのかもしれません。とはいえ、暑い。
定刻に、列車はエンジンを唸らせながら走り始めました。エンジン…?不覚にも気づかなかったんですがこいつ気動車なんですね。関東は電車世界が広がっているので、無意識のうちにこいつも電車だろうなんて思っていました。見れば気づくのに。
で、しばらく走って鹿島なんたらスタジアム駅(北鹿島)を通過。これで晴れて鹿島線完乗です。横には貨物列車が停まっていました。 鹿島の工業地帯からの貨物のようで、タンクコンテナも載っていました。調べたら、化学系の貨物取扱が多いんですね:
密着ルポ、物流を支える「貨物列車」の舞台裏 | 鉄道会社に直撃インタビュー | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース https://toyokeizai.net/articles/-/311444
そこからは、荒野台、長者ヶ浜潮騒はまなす公園前、…と停まっていきます。長者ヶ浜(略)は、最初降りて20分ほど歩き鹿島灘とヘッドランドを見に行くつもりでしたが、窓の外にギラギラ輝く太陽を見ると、辞めて正解だったな…と思うなど。
ヘッドランドについては、茨城県の作った以下の鹿島灘海岸ヘッドランド事業パンフレットが詳しい。でも自然な形とはなんだろう。 https://www.pref.ibaraki.jp/doboku/kasen/coast/documents/headland.pdf
車窓は、木々と畑と一軒家という感じで、程よい田舎です。 流石に鉄建公団が昭和中盤に建設しただけあって、線形が良いのか、気動車は快走します*2。駅間の距離もあり結構早いです。
乗客は転換クロスシート4席に1名くらい。学生が乗っていたのが印象的です。2時間に1本は普段使うには少しつらそう。
鹿島大野駅で結構人が降りました。2時間に1本の電車で移動しようとする人がいるんだ…という気になりました。 どうもここは旧大野村の中心だったようです。 1日乗降人員は2018年に262人だそう。その他の荒野台、鹿島灘、大洋も意外とそんな感じらしく、結構使われているんですね。
そこから先、鹿島灘というそのままの駅を過ぎますが、海まで少し距離があって、海は見えません。
北浦湖畔にくると、左側に北浦と田園風景が一気に広がります。そういえば、Wikipediaによれば、このあたりで内閣衛星情報センター北浦副センター(のアンテナレドーム)が見えるらしいのですが、忘れていました。
新鉾田は…降りてみたかったんですが、時間的に飛ばしましたが…地図で見たとおり、あまり市の中心という感じがしません。郊外のバイパス沿いだなあ、という感じ。鉾田市は農業が中心で、かつ3町村の合併による自治体なので、町の中心部という感じが続いているんでしょうか。 にしても、降りても飲食店があるのかも怪しく(地図で見るとココスはあるらしい)暇をつぶすのも辛そうで、まあ飛ばして正解だったのかもと思うなどしました。
とはいえ、乗降客数で見ると1,513人/日で、やはり中心なんだなという感じはします。
そこから先…歩き回ったせいか少し疲れが出て、気がついたら寝ていました。で、起きるとすぐ大洗。急いで降りました。
さて、観光です。ただここでまた一つ問題が出て…どうも大洗観光には自転車が最適らしく、レンタサイクルが推されていましたが、私は自転車に乗れないんですよね*3。で、観光案内所でバスの時刻表を見ましたが、一応は観光バスもあるものの、やはり間隔が空いていてしばらく来ない模様。
Google mapで経路検索すると、10分程度歩けばバスに乗れるようだったので、外はまだうだるような暑さでしたが、歩き出すことにしました。 住宅街の間の細い道を抜け、常銀前というバス停を目指します。途中、道路の先に壁のように船(さんふらわあ)が見え、港町に来たんだなあという気になってきます。
で、常銀前バス停に至る途中、手前に磯浜新道というバス停があり、時刻表によれば乗りたいバスが通るようだったので(なぜGoogle mapはこっちを案内しないのか…)ここで待つことにしました(ちなみに帰ってから分かったのですが、大洗駅から一番近いのは「エスコ前」か「大洗駅入口」です)。
で、時間になるとバスは…来ませんでした。まあ、長距離のバス(この場合は水戸の先、茨城大学前からやってくる)は遅れがちですよね。 可能性としては、実は今日は来ない日だったとかもなくはないかもですが、慌ててはいけません、私はZ世代とかいうやつです(と思ったら、どうもこれは1990年代中盤以降に生まれた世代を指すらしく、私はその前のミレニアル世代に属すらしい。マジかよ)。 最近は地方のバス会社も位置情報サービスを提供しているので調べる勝ちはあるはず…ほら、バスナビというのが出てきました。 これによると、どうも5つ手前の停留所に居るらしいので、遮るもののない日差しを一身に浴びながらひたすら待ちます。
しかし、来ない。調べ直すと、今は3つて前の停留所らしい。うーん、停留所2つでそんな掛かる?(まあ掛っているから来ないんですが)と思い、Google mapで交通状況を調べたら、どうも渋滞しているらしい。しかし他にどうすることもできないので、諦めて待ちます。
数分後、やっと来たバスに乗り、エアコンの送風口を即座に自分に向くようにして、大洗神社に向かいました。
大洗神社では、思わず脱力するような階段が目の前にありましたが、諦めて登りました。暑くて水を買うなど。 でもここは海風が心地よかったです。そして、潮風を感じるのが1年ぶりで、なんとも懐かしい匂いがしました。 その後、神磯の鳥居を見ました。カップルが多かったですね。ドライブコースとして人気なんでしょうか。
で、バスが丁度くるというので、急ぎ戻ります。が、こっちもやっぱり遅れていて(那珂湊との橋と、水族館あたりが主に混んでいたらしい)、しばらく待って乗車。今度は「常銀前」で降りて、少し歩いて大洗マリンタワーに行きました。
途中、コンビニによると、駐車場に八戸ナンバーのトラックが居り、ご当地だなあと思いました。
マリンタワーの感想ですが、このあたりにそもそも全然来たことがないので、展望室からの景色がとても新鮮でした。 見える山も筑波山と八溝山です(結構高く見えます)。茨城ならではという感じがします。 また、眼下のフェリーターミナルの横にはずらっとトラックが並んでおり、物流にとって重要な拠点であることを感じます。 他にも、延々と続く鹿島灘や、ランドマークとして見える茨城県庁舎(水戸の中心とは結構離れているんですね。手狭になって新しく建てるときに場所がなかったとかか?)やエレベーター実験塔(日立のG1TOWER)なども目新しかったです。
一通り楽しんだ後は駅に戻ります。ここはバスが全然ないので腹を括って徒歩。やっぱり暑い。暑いというか、日光が強すぎて自分が消えそうな感じ。
駅につくとちょっと時間があったので、売店で疲れた体を癒やす甘いものとしてカフェラテを買いました。チェーンではないようでしたがSuicaが使えて驚きました。あと、面白いもので、大洗では駅弁を売っているんですね。私鉄に駅弁というイメージはなかった。
その他読み物
- 出資法人等経営評価書(2020(令和2)年度)https://www.pref.ibaraki.jp/somu/somu/shutshi/documents/0203_kashimarintetsu2.pdf
- 物流政策における臨海鉄道の意義 https://www.i-repository.net/il/user_contents/02/G0000031Repository/repository/keidaironshu_057_003_053-075.pdf
大洗 → 水戸 → 帰宅
大洗からは、今度は新型の8000形2両で水戸に向かいます。3駅ですが、結構人が乗っており私は立つことに。エアコンはよく効いていました。 途中駅ではあまり人の乗り降りがなく水戸着。出口は右側とアナウンスがあって、右側の扉で待っていましたが一向に開かず。どうも改札はあれど全員一番前の扉から降りるようです。みんな間違えていた。
水戸では駅の外を一目見ました。意外と高低差があったのと、出てすぐ右には土塀が見えており、水戸が城下町であることを感じましす。
水戸からどうするかですが、本来ならまだ日の入りまで時間があったので水戸線に乗ろうと思っていたのですが、こう暑さで疲弊するともはやそこまでの気力はなく、帰ることにしました。 で、流石に普通列車に押し込まれるのはちょっと微妙で、グリーンと特急を天秤に掛けたのですが、確か前者が800円くらい、後者が1500円くらいで、時間の差が1時間くらいだったので、それならと思い特急に課金してしまいました。
チケット自体はえきねっとのチケットレスで(なんか矛盾した文になっていますが)手元で予約。なるべく人の少なさそうな1号車にしました。
乗る前にお土産を見ましたが、地ビールが売っておらず、あと私の苦手な納豆、メロン、梅のお土産で、何も買わずじまいでした。
それで乗った特急ひたちですが、指定席ではあるものの椅子の背面が高く重厚、幅も広い気がするし、揺れないとあって、えらい快適でした。 城南に住む人間としては、上野や東京止まりでなく品川まで行ってくれるのも、想像以上に気が楽です。
ということで、最後は贅沢を満喫しながら帰ったのでした。おわり