自分は今、受信機としてAirSpy HF+ Discoveryを使用しているが、あまりこの受信機の中身の話を聞かない。気になったので調べたことをまとめる。
AirSpy HF+ Discoveryの内部
https://www.fenu-radio.ch/Airspy_HF-Plus_Discovery-en.htm
残念ながら、フロントエンドはシールド・ケースの下にあるため、どのような素子が使われているのかは分からない。 部品未実装の基板の写真なら以下のURLにあった。 アンテナ端子~大きなICの間に幾つか16ピン程度のICがあると思われるが、LNAではなくプリ・セレクターを切り替えるスイッチかもしれない。
https://swling.com/blog/2019/05/the-airspy-hf-discovery-a-new-high-performance-sdr/
他に気になった記載は、まずAirSpy HF+との差異について。プリセレクターを付けたくらいで、基本的には余り変わらないのだろうか。
そのプリ・セレクターと思われるものはこれ。
https://www.rtl-sdr.com/testing-out-the-new-airspy-hf-preselector/
また、周波数混合器は"Polyphase Harmonic Rejection"という仕組みが用いられているらしい。 調べると幾つか論文が見つかるが、どうも2001年頃に生まれた技術らしい。これが後述のSTA709内部にあるのかどうかはわからないが…。
http://www.seas.ucla.edu/brweb/papers/Journals/BR_SSCM_4_2018.pdf
AirSpy HF+の内部
その、元にしたらしいAirSpy HF+については下記に内部の写真がある。こちらはシールド・ケースを外した画像もある(一番下)。
使われているデバイスは、ST MicroのSTA709のようである。このデバイスは、Data briefのみが公開されていて、Data sheetは見つけられなかった。が、車載向けの受信ICで、4バンドをカバーしているらしい(AM, FM , Band-III, Band-L)
初代?AirSpyの内部
ここにまとまっている。
https://airspy.com/downloads/Airspy%20RadioUser%20March%202015.pdf
他
どうでもよいですが、Spy serverの機能を用いれば、自宅にいながらにして欧州のNDBを楽しめるんですね(受信というのだろうか)。