2021/11/07(日)に、鶴見線の大川支線と浜川崎~扇町を乗りつぶしに行きました(海芝浦支線は小学校の頃に乗った)。
大田区に住んでいるので、鶴見線はかなり近いはずなんですが、(元来の?)東京近郊区間の中ではかなり後の方まで未乗となっていました(後は武蔵野線、久留里線、成田~成田空港、川越~高麗川、水戸線、両毛線くらい)。 ネックは大川支線で、休日3往復しかありません。ただ、夕方に1本あるので、日曜突如ふらっと思い立ち、乗ってきました。
鶴見 17:40 → 大川 17:53
17:40の大川行きに間に合うように向かいました。 ちょうど、1本前の17:30発扇町行きが発車するところでした。休日でしたがそこそこ人が乗っていました。
鶴見に改札が有るのは、もともと私鉄だったからでしょうか。とはいえ、今は鶴見線各駅からのきっぷの清算のためでしょうか。
ホームのベンチに座って待っていましたが、日曜夕方でもあり、他に居たのは疲れたおじさんくらいでした。 電車が来るまでホームをぼーっと眺めます。3両分しかない高架の頭端式ホームといい、屋根の曲線といい、随所に私鉄だった名残を感じます。 人がぼちぼち集まり始め、電車が入線し乗り込みます。座席の角にだけ人がいる程度で、列車は大川に向かって走り出しました。
(どうでもよいですが、鶴見はお手洗いが工事中で使えず困りました)
冬なのでもう外はすっかり日が暮れてしまい、工業地帯であることもありあまり外がよく見えないまま、列車は国道、鶴見小野と止まっていきます。 列車が205系ということもあり、なんだか昔の埼京線に乗っている気分になりました。 そういえば、1本前のに乗って、戦時中の機銃掃射だかの跡があるらしい国道を見ても良かったな…と思うなどしました。
弁天橋あたりから、線路の本数が増えるはずだと思うんですが、外は暗くよく見えません。 駅に止まったときの暗闇の奥行きからそれとなく雰囲気が感じ取れるくらいです。
さて、安善を出ると、いよいよ大川支線です。 鶴見から乗っていた人は、ここまでで大半が降りてしまい、残ったのは数人となってしまいました。 その人達は皆大川で写真を撮って居たので、恐らく本当に大川に用があって乗っていた人はいなかったのでしょう。
列車は武蔵白石の手前で転線し、武蔵白石駅の横を急カーブを曲がりながら南に向かいます。
そのまま、あまり加速することもなく2、3分走ったらもう大川でした。 列車に乗るまでが大変でしたが、いざ乗ると呆気なく乗りつぶしてしまいました。
大川 → 武蔵白石(徒歩)
大川駅は、直ぐ側に三菱化工機の工場がありました。 そもそもが大川駅は埋立地である島の1つの中央らへんにあり、島は大川町といい、その中には一周できる道路や、駅の近くには公園もあるのですが、ちょっと思うことがあり、駅の写真を撮って足早に武蔵白石へ向かいました。徒歩で。
そう、大川発の折返し(18:14発。隣の安善に18:18着)ではなく徒歩で大川を出ました。 というのも、折返しを待つと、扇町までかなり待つことになってしまいます(18:20発は浜川崎行き。扇町はその次の18:40発)。 一方で、大川~武蔵白石は徒歩10~15分で着く距離なので、頑張ると武蔵白石18:10発扇町行きに乗ることができ、40分節約できます。休日にまでそんなセコセコするか、というのはあるのですが、とはいえ安善で20分待つのも嫌ですし、徒歩なら電車の中からより外をよく見ることができるので、歩くことにしました。
意外と日曜の工業地帯でも完全に無人というわけではなく、歩く人1名、自転車で移動する人1名、乗用車数台とすれ違いました。 どこへ向かう人なのかはよくわかりませんが…。
武蔵白石 18:10 → 扇町 18:17
武蔵白石からは扇町に向かいます。そこまで早く走るわけでもない上、途中2駅(浜川崎、昭和)をはさみますが、それでも7分で着きました。あっという間。
扇町は、駅構内は操車場のようで割と広い一方、旅客用ホームはその端っこにあり、貨物主体という印象の駅でした。 大川駅に似た、1面1線の簡素なホームでした。
駅舎も、どちらかというとJR貨物の詰所という感じです。あまり貨物駅に行ったことがなかったので新鮮でした。
この駅にも猫がいました。そして、猫に餌をやらないで、という張り紙もありました。 安易な餌やりもどうかと思いますが、一度あげてしまったものをパタッと止めるのも難しそうですね。
ちなみに、駅の名前は、浅野家の家紋が由来らしいです。そんなネタに困っていたんだろうか…。
数分で折り返しますが、急いで駅周辺を少しだけ写真に収めました。 特に、「ビジネス旅館さかゐ」というところが気になっていて、ちらっと見てきました。 「ビジネス旅館」って独特でいいですよね。一度泊まってみたい気もしますが、冷やかしと思われそう…。
扇町 18:21 → 18:25 浜川崎 18:43 → 18:51 尻手
さて、最後は南武支線で川崎に抜けます。
浜川崎は接続が悪いです。ちょうど到着3分前の18:22に尻手行きが発車してしまいます。 逆方向の鶴見線も、18:27着なので接続は考慮されていないようです。そういうものなのか…。
浜川崎は割と古めの看板が多く残っていたので、その辺りをパシャパシャと撮った後は、南武支線のホームで手持ち無沙汰になってしまいました。
南武支線のホーム、昔は1面2線だったんでしょうか。柵がしてありました。
南武支線は乗ったことがあるので、特になにか思うわけでもなく尻手へ。 川崎まで戻ると帰ってきたなという感じがします。それくらい日曜の京浜工業地帯は雰囲気が違いました。
しかし、鶴見線の本数の少なさはなかなかですね。大川も扇町も、バス利用が多そうです。本数は基本的に減ってきているような印象を勝手に持っていますが、この路線、これからどうなるんでしょうか。