アンテナ伝送路改良(1) - 部屋の壁の穴の拡張
ここからしばらく、JJY受信に並行して、アンテナ周りの改良について書いていこうと思います。
初回はまず、同軸ケーブルを通す部屋の壁の穴の改良についてです。 (この記事を読まれて皆さんがマイホーム等を破壊してしまっても私は一切の責任を負いませんので、模倣は自己責任でお願いします)
動機
- 私の受信環境でノイズが多いのは、まず第一に同軸ケーブルが貧弱(今はRG-55など雑多な数mのケーブルを数本BNC連結コネクタで繋ぎ合わせて伝送路としている)だからなのではないかと思った
- この際、1本の太めでシールドが二重*1の同軸ケーブル(8D-FB、φ11)にしようと思った
- また、アンテナを切り替えしたく、同軸リレー等の制御用の線(φ5程度)も外に出したくなった
- これにより、今の部屋の壁に空いた穴(元はVHF TV用の同軸を通す穴)では幅が足りなくなり、拡張の必要性が生じた
対応
まず次のような材料を購入しました。
ここでは一覧の表で示していますが、購入して試行錯誤しては、あれが足りないこれが足りないとなって、色々買い足した結果です。
商品名 | 型番 | 製造元 | 値段(税抜) | 数量 | 購入先 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
引込みカバー | WKS-28M | 未来工業 | ¥474 | 1 | monotaRO | 他にPanasonicでも売っています。商品間の際は、防水性、デザイン性、そして径とかでしょうか。後々ミラフレキを繋げたかったのと、ネジパイプの径の問題で未来工業のものにしました。 |
全ネジパイプ | CDP-28 | 未来工業 | ¥395 | 1 | monotaRO | 後で切断可能なので長めに買いました(でも丁度くらいでした)。外径 > 通す電線の最大径(コネクタ部分も考慮)が必要。マージンを取って丁度よいくらい。 |
シール剤 | SX-016 | セメダイン | 不明 | 1 | 近所のホームセンター | 超多用途シール グレー 外壁向け。本来ならコーキングガンみたいなものを使うべきなのでしょう。ただ、それは一般に大容量で今回は大きすぎると思ったので、パテ?で代用しました。パテを買うときは、エアコンのダクトに使うような不乾性の粘土のようなパテではなく硬化するもので、更に防水性があって外壁向けのものにしました。 |
施工
内壁・外壁への穴あけがきちんとできればあとはこっちのもんです。
あと、先に書いておくと、パテの硬化に24時間以上必要で、2回パテ塗りをしたので、全体ではかなり時間がかかりました。
- 内壁に穴を開ける。簡単に書きましたが、重要な点として、①柱や梁を避けなければなりません。私は既に空いていた穴の少し上に開けました。無から穴をあけるには、家の設計図を見るなり、叩いてみるなりが必要そうです。また、②壁間に通されている各種ケーブルも避けなければなりません。先に内壁に試験的に穴を開け、細いカメラを入れるなどして確かめたほうが良いのかもしれません。
- 外壁に穴を開ける。ここでは、内壁と向かい合う位置に穴を開けないといけないのですが、あまり上手いやり方が思いつかなかったです。あと外壁の材質に要注意です。うちはいやに分厚い合板でした。ステップドリルで穴を開けると中々うるさかった…。
- 全ねじパイプを通す
- パイプと内壁及び外壁間をパテで埋め待機(隙間がないように。壁が汚れないようにマスキング推奨)
- パテが硬化したら、外壁に引き込みカバーを取り付け
- 引き込みカバーの周囲をパテで埋め待機(隙間がないように。一方で、カバーは取り外せるように。壁が汚れないようにマスキング推奨)
- パイプの両サイドをパイプ用ネジ(全ネジパイプについてくるやつ)で固定
- 電線をパイプに通線
- 虫が入らないように適宜対策する(どうすればいいんだ…?)
反省
- パテを塗るときは、はみ出て外壁を汚さぬよう、マスキングをすべきだった
- パテの色は外壁に合うか試しておくべきだった
- 外壁の凹凸のある部分に穴を開けてしまい、パテ塗りに不安が残った。開ける位置をもう少し考慮すべきだった
- 虫よけの工夫を考えていなかった…
とはいえ8D-FB-Liteを通せるようになったのでかなり便利になりました。
*1:3重は75Ω系しかない